「あの人は今」 No25
北海道支部 2019.10 藤田一僚 投稿
喜寿を迎えて
三和OB会の皆様におかれましては、ご健勝のこととお喜び申し上げます。
今回の寄稿にあたり、参考までに既刊OB通信に掲載の諸先輩ご寄稿文を拝見して、改めて深く感銘を受けました。
それは諸兄の多くが、益々お元気で活躍されるご様子と、OB人生を意欲的に謳歌される姿勢が満ち溢れているからです。
かく云う私は、度重なる病を経て生き永らえて、何とか喜寿に辿り着こうとしている有り様です。
まさに先輩諸兄とは対局の存在であります。
終活の時を悟るに至りて「飛び立つ鳥、跡を濁さず」との想いから、始末すべき物事をあれこれと思い巡らせども、
体力と気力の衰えは行動意欲も削ぎ落とし、倦怠感に意志は鈍り、いたずらに時は過ぎて行くばかりです。
最近は「所詮、成る様にしか成らぬ」と達観し、開き直る様な始末です。幸い、身近に自然豊かな環境があり、
春の訪れを知らせる野鳥の声を聞きつつ散歩し、移りゆく季節を楽しみながら暮らしております。
「つれづれなるままに、日ぐらし硯に向かひて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつれば、
あやしうこそものぐるほしけれ」と記した者の心境に想いを寄せ、これからの日々を過ごしてゆく所存です。
末筆乍ら、OB会皆々様の今後益々のご活躍を、お祈り申し上げます。